冬休み宮崎硬式野球合宿2009|5日目

楽しい時間はあっという間に過ぎていくもの。この合宿では選手の誰もがそう思った事でしょう。5日目、最終日の今日は出発直前まで練習をし、とことん野球を楽しみ実りのある合宿が過ごせました。

朝はいつも通り散歩を行いました。休みなしで行われる練習のため最終日ともなると疲れがたまり筋肉痛を訴える選手もいましたが、最後まで一生懸命頑張るぞ!という姿勢が伝わってきました。また初日の散歩に比べると選手同士の会話がとても楽しそうで、選手の表情はとても和やかでした。

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朝食を終え今日は当初予定していた場所を変更し、20分ほど離れた清武町河川敷球場にて練習を行いました。帰りの飛行機のスケジュールの関係で午前中のみの練習でしたが、これまでの4日間で学んだ事の復習を行って選手たちは確実にレベルアップを実感していたようでした。

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ボールとバットを使う技術以外にも今日は1つ「速く走るためのコツ」というものを渡辺コーチから教わりました。一般に速く走るためには、「腕を大きく振りなさい」や「足を高く上げなさい」などと指摘をされますが、その動きが実は大きなタイムロスになっているのです。腕を大きく振りすぎると上半身に無駄な動きが起きて走行方向以外へと力が向かってしまいます。また足を高く上げると今度は体重が後ろに傾いてしまうので、これも前へ走ろうとするスピードが弱まってしまうのです。

その為にはまず両腕はベルトの位置から後ろへと肘を強く引き付けることです。それによって両側の腰が交互に動きし、足が自然に前に出てスムーズに走る事ができます。足は高く上げずかかとが浮くか浮かないか程の位置でつま先に体重を掛けながら走る事。これをマスターすれば塁間0.2秒から0.5秒は速く走る事ができます。0.2秒速くなれば駆け抜ける際およそ半歩分は速くベースに到達できます。今まで内野ゴロでギリギリでアウトになっていたのが、内野安打となり打率がグッと上がるチャンスになるのです!

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はじめはコツを教わる前のタイムを計測し、次に指導後にタイムを計ってみました。するとほとんどの選手のタイムが縮まりました!2本目、3本目と徐々に速くなってくる選手も中にはいました。打ち方や投げ方と同様走り方も反復練習によってフォームが固まるものなので、選手にはぜひともマスターしてもらいたいです。

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この合宿の締めくくりは嵐の個人ノックです。広い内野のスペースを有意義に使いユニフォームが泥だらけになるまで選手はボールを追いかけました。1球でも多く、そして1歩でも先のボールを捕るという姿勢が選手全員から伝わってきました。エラーして悔しいあまり「もう一本お願いします!!」という声やファインプレーをして仲間を褒めあう「ナイスキャッチ!」などの声援が練習中は響き渡っていました。

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最後の練習を終えた後は、宿舎に戻り荷物をまとめて閉会式を行いました。この合宿を通じで得た事を1人1人発表していきました。ベースボールカルテに記入した合宿での課題をほとんどの選手がクリアし、またそれ以上にたくさんの技術を習得できる事ができました。

そしてなによりも集団生活の中で育まれる仲間との助け合いというものを選手全員が学んだに違いありません。困っている人がいたらみんなで助けてあげる事、楽しい時はそれをみんなで分かち合う事、そういった協調性が野球というスポーツには一番大切な事なのです。野球を通じて全国各地から集まった選手と過ごした5日間はこれからの選手たちの野球人生の大きな糧になることでしょう。このメンバーの1人でも多くの選手と次は甲子園の舞台で、そしてプロ野球の世界で再会できるよう頑張っていきましょう!!

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