体験記|海外パーソナル短期野球コーチ留学 社会人・旬さん
実施概要
居住地 | 北海道 |
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参加者 | 旬さん |
属性 | 社会人(教員・野球部コーチ) |
留学地 | 米国ジョージア州アトランタ市 |
期間 | 7月下旬~1週間 |
所属 | プロベースボールアカデミー 研修生 |
実習内容 | ・プライベートレッスンのコーチング見学 ・プライベートレッスンの体験 ・フィジカルトレーニング研修 ・メジャーリーグ観戦 ・ジョージア工科大野球部見学 ・アトランタ観光 など |
野球コーチインターンシップに参加した感想
今回の留学の目的は、 『コーチングの日米の違いを学ぶこと』、『アメリカのアスリートの意識の高さを知ること』、そして『日本の外に出ることで日本の良さに気づくこと』などでした。留学して感じたことは、『コーチが選手にフラットに接していること』です。 どのコーチも私にフラットでコーチングしてくれましたし、それは子供たちに対しても同じでした。 日本の指導者と選手の関係性は、指導者の言うことが絶対的な部分が強く、 選手の意思などを指導者に伝える環境がないように思います。 結果的に自分で考える能力が低下しています。
アメリカではコーチの考えを伝えられますが、必ず質問もされます。 自分の考えを伝える時間があり、パフォーマンスをコーチと選手が共同作業で作り上げていました。 これは日本でのコーチングで意識して取り組みたいと思います。また、質を追求しています。『効率と効果を求め、正しい努力』を行っています。 全てのトレーニング、練習が、シンプルにパフォーマンスを上げるために集中されています。 日本ではペナルティ型の練習が多く、ミスした罰、負けた罰などで走り込みや特守などが行われる傾向があります。 結果的に選手はミスを恐れ、チャレンジすることが出来なくなります。 そして指導者は、萎縮することをメンタルの弱さと考えています。
アメリカでは小学生から大学生まで一貫して『選手の成長を考える文化』が根付いていると感じました。 選手の成長を手助けできるコーチを目指していきたいと思いました。
大学のスケールが違います。 大学スポーツがプロスポーツと同じように扱われ、 ショップでは大学のグッズも売られていることに驚きました。 また球場などの施設面でも日本とは比べ物にならないくらい素晴らしい環境でした。しかし誰しもが進学しプレイヤーになれる訳ではなく学力も重視しているようです。 日本は大学全入の時代で、誰でも大学でプレーすることが可能です。 この辺のシステムに選手のアスリートとしての意識の差があるように感じました。
アメリカでは、自由に自分の感情を表現しています。 スタジアムではみんな楽しそうに踊っています。日本にはない光景です。 礼儀を重んじるはずの日本ですが、日本より陽気に挨拶を交わしています。 日本は挨拶が義務になっている風潮がありますが、アメリカではコミュニケーションの一つです。拍手をしてハグをしています。 私はアメリカに来て精神的なストレスがかかっていないことに気付きました。 日本では知らず知らず、上司の目や評価を気にして、 必要以上に周囲を気にして、自分を閉じ込めていました。
アメリカに来てオープンマインドになれた時、本当に清々しい気持ちになり、自分の可能性を感じました。 現地スタッフとキャッチボールをしました。こんなに楽しいキャッチボールはいつ振りでしょうか。 今この瞬間を楽しめることが出来たのも、アメリカに来たおかげです。日本は発酵文化だと思っています。 歴史的にも日本は多くの異文化を取り入れてきました。 先人は異文化をただ取り入れただけでなく、日本風に発酵させ取り入れてきたと思っています。 私も、渡米で学んだ知識、経験、思考を日本人として発酵させ、生かして行きたいと思います。
最後に、この貴重な経験を用意してくれた皆様に心より感謝申し上げます。
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