春休みLA短期野球留学2010|4日目

ニュースでは朝から雨の予報でしたが、選手のみんなの気持ちが届いたのか青空が広がりとても気持ちのよい天気でした。

キャンプは早くも4日目を迎え、選手たちは仲間とも打ち解けホームステイ先でも一生懸命英語を勉強していて楽しい時間を過ごせています。英語レッスンでは日常生活に役立つ授業の続きとして、「天気」の言い方を学びなした。カリフォルニア州はほとんど雨が降ることが無いので"Sunny"(=晴れ)の日ばかりですが、イチロー選手のいるシアトルは"Rainy"(=雨の日)がほとんど。キャンプ中はずっと"Sunny"な日が続くといいですが・・・
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また単語力を伸ばすために、ホワイトボードに書き出した4つの単語のうち1つ種類の違ったもの探すという「間違い探しゲーム」をやりました。例えば、

Dog(=犬)
Rabbit(=うさぎ)
Banana(=バナナ)
Cat(=猫)

というもの。バナナ以外は動物なので間違いはバナナ。日本語であれば簡単なクイズですが、これを英語に直すと知らない単語ばかりで考えなければなりません。分かった人から前に出て種類の違う単語に丸をしていきましたが、最初はみんな大苦戦。。みんなで協力し合って何とかクリアできました。
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最後はビンゴ大会。アンジェラ先生が出た番号を英語で発音し、それをしっかり聞き取れないとクリアはできません。みんな間違えやすかったのが「15」(=フィフティーン)と「50」(=フィフティー)の違い。語尾を少し伸ばして言うのが10代の数字を発音するコツです。初めは苦戦しましたが、ようやくビンゴ者が出ました!勝者にはアメリカならではのメジャーリーガーも試合中に噛んでいるガムです。通常のガムより大きく膨らみ、その大きさはまさに「メジャー級」。アメリカの学校ではガムを噛むことは眠気を覚まし集中力を保つという事で、実は授業中ガムが許されているのです。みんな日本では体験できない、「自由」な方針に喜んでいました。

またアメリカのビンゴはルールが少し違い、ビンゴが1人出た後は「ブラックアウト」(=停電)と言い、カードにある全ての数が出るまでゲームが続きます。残りの景品をゲットするべくみんな真剣。勝者にはこちらもメジャーリーガーがよくベンチで食べている「ひまわりの種」。これはさすがのアメリカでも授業中は食べていけません。さらに優しいアンジェラ先生は生徒全員分にプレゼントを持ってきてくれみんなメジャーリーガーな気分になれました!
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お昼は学校の前でアンジェラ先生とランチ。あるホストファミリーの家で飼われているカメの「タンク君」も登場しその大きさにびっくり!なんと15Kgもあるそうです。こんなカメがいたら毎日ダンベル代わりにトレーニングになりそうですね。
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練習前に少し時間があったので、ロサンゼルス郊外の博物館にも行きました。この地域は依然インディアンの集落があり見た事もないものばかり飾ってありました。日本では習うことのできないアメリカ原住民たちの勉強ができたかな?
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午後からのベースボールクリニックは室内施設でのレッスンでした。今日はコーチの好意で素晴らしい日本人野球選手に少しでも長く野球人生を送ってもらいたいと、強い体の作り方を教えてくれました。まずは怪我をしないためのトレーニングです。両手にボールを持ち、腕を曲げずに小さい円をゆっくり回します。肩の内側にあるインナーマッスルという小さな筋肉を鍛える事によって芯の強い体を作り上げます。

また希望ポジションに分かれピッチャーは速い球を投げる方法と、打者はどんな球にもバランスを崩さずに打ち返す方法を学びなした。まずピッチャー陣は傾斜のあるマウンドから、タオルを持ちシャドウピッチング。伸ばした手が届くか届かないかくらいの位置にコーチがグローブを構え、そこへタオルを叩きつけ大きな音が立てば力が伝わっている証拠。まあタオルがグローブに届かないと体重が前に移動していないため、ボールを打者の近くで離せていないのです。

「あと5キロスピードを上げるためのレッスン」にはみんな興味津津。踏み出す足の斜め前にバケツを置き、それを蹴らないように足を上げるとマウンドを強く蹴り、より前えと重心を移すことができスピードが上がるのです。バケツを置くまえと置く後では明らかにスピードが変っていました。
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打者は直球だけでなく変化球にも対応できるように、バランスを崩さない打撃方法を教えてもらいました。センター方向に強い打球を打つためには上半身よりも下半身が大事。踏み出した足を真っ直ぐ出し力を乗せると力強い打球を生むことができるのです。そのために足元の前後に仕切りを置いて、踏まないようにステップをさせます。踏んでしまうと力は前に伝わりません。レベルを上げ今度は木の棒から落ちないようにスイング。振った後によろけてしまうのは下半身の力が弱い証拠でこれはバランス力を養う練習でもあります。そして最後は軸足を膝まづいてのティーです。これは上半身の動きをスムーズにさせる方法です。この3つの動きを身につければ、上半身の回転と下半身の安定感が合わさりボールは遠くへ飛んでいきます。

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日本とアメリカの野球指導で大きく違うのは、「パワー」を重視すること。小さな頃から力強い体を鍛える事でメジャーリーガーになっても1シーズン165試合という長い期間を怪我無く戦い抜くことができるのです。

基本練習の後は、空気抵抗によって変化のしやすいプラスチックボールを使っての室内紅白戦。昨日手伝ってくれた大学生のコーチと元マイナーリーガーのコーチも加わりプレーボール!アウトカウントは関係なく1イニング1人2打席ずつで周りのネットにダイレクトで辺り落ちてきたボールを捕ればアウトという室内ならではのルール。限られたスペースの中でチームメイトと協力しながら守備位置を取ったり変化するバウンドなどに対応しながら楽しく試合ができました!
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試合後はおまけでスピードガンコンテスト。ストライクゾーンにあたらないとスピードが計測されないのでみんな苦戦していましたが、ピッチャー陣は納得するまで投げ込んでいました。ピッチング練習の効果は出たかな??みんなからのリクエストで大学生のコーチも挑戦しました。ウォーミングアップ無しでなんと125キロを計測!みんなも将来コーチのようにこれくらい速い球が投げれるようになるといいね!!
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今日が室内での練習が最後という事で、お世話になったコーチ達に挨拶をし記念撮影。さらに全員テッドコーチからサインを貰い大興奮!3日間指導してくれたテッドコーチは「こんな素晴らしい選手を指導出来たのは幸せだよ!またいつかここに戻ってきて大きくなった姿を見てみたい。これからのみんなの活躍に期待しているよ!」と最後にメッセージをくれました。そして一人一人がっちり握手を交わし"Good Luck"(=頑張れ!)とみんなを送り出してくれました。
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ボールを追いかける少年たちの姿はとても清々しく、わずか4日あまりでアメリカ人と楽しそうに触れ合っている光景は見ている側を元気にしてくれます。明日は今日よりも大きな笑顔が見れる事でしょう!

明日は念願のメジャーリーグ観戦!松井選手には会えるでしょうか!?

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