体験記|海外パーソナル短期野球留学 大学3年生・健介選手
実施概要
居住地 | 北海道 |
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選手名 | 中島 健介 選手 |
学年 | 大学3年生 |
種類 | 硬式 |
留学期間 | 6月上旬~1ヶ月間 |
留学地 | 米国フロリダ州 タンパ メジャーリーガー育成アカデミー |
滞在形態 | アカデミー選手寮 |
本人からの要望 | ・アメリカ野球の体験、同年代の選手達との交流 ・アメリカ野球の指導方法、トレーニング術の習得 ・卒業後、メジャーリーグトライアウトの参加を見据えた現場視察 |
主なスケジュール | ・大学生対象のサマーキャンプに参加 ・元メジャーリーガーによる技術指導 ・プロトレーナーによるフィジカルトレーニングプログラム指導 ・メジャーリーグ観戦 (レイズ×ロイヤルズ)など |
野球留学を決めた理由
以前からアメリカ野球に興味を抱いていました。なぜ世界中の野球選手がアメリカ・メジャーリーグを目指すのか、その魅力とレベルの高さを自分の目で確かめてみたいという気持ちが、大学野球を始めて次第に強くなりました。初めは「アメリカなんて辞めておけ」など反対される事も多々ありましたが、今行かないと絶対後悔する!と思い、リーグ戦終了後にチームの監督に許可を得て、思い切って1ヶ月間野球留学することを決意しました。また日本人捕手として、自分がどこまで通用するのかを確かめてみたいとも思いました。
アカデミーに参加しての感想
初めての一人旅は正直不安でしたが、初日からアカデミーのスタッフやチームメイトが仲良く接してくれたので、スムーズに仲間の輪に入ることができました。チームメイトのほとんどは自分の同年代で、グラウンドだけでなくユニフォームを脱いだ後でも、一緒に買い物に出かけたり、レストランに連れて行ったりもしてくれました。日本語を教えたり、学校では学ぶことのできない英語もチームメイトから沢山学ぶことも楽しい思い出の一つです。ここでは具体的には言えませんが(笑)。
僕はキャッチャーで参加していたので、英語でのコミュニケーションが一番の壁でした。練習中は辞書を使うことができないので、分かる範囲の簡単な英単語を使って「何とかしよう」と思いました。言葉だけでは伝わらないと思ったので、打たれたピッチャーには肩に手を添えてあげたり、時にはハグをしてあげたり(笑)。気持ちを体全体で表現し、守備の要として雰囲気作りを心がけました。ちょうど留学期間中は、ブルージェイズの川崎選手のヒーローインタビューが話題になっていたので、これは僕もやるしかない!と思い、積極的に言葉を発して仲間作りに励みました。日本に居たらまず考えもしませんが、人は必死になると何でもできるのだと思いました!
日米野球の違い
わずか1ヶ月の経験でしたが、「野球の考え方」そのものが大きく変わった気がします。例えば日本では、試合でヒットが出ても理想のフォームでなければ満足をせずにいました。アメリカでは、どんなフォームであれ、ヒットはヒット。全ては結果がどうであったが問われる世界なんだと痛感しました。構え方や着こなしなど、今までは細かい事にこだわりすぎて肝心の結果に対する貪欲さを疎かにしていたのだと、アメリカ人選手を見て気付かされることがありました。
日本野球のレベルの高さも感じました。ベースランニングやスライディングなどの走塁技術や、キャッチングや連携プレーなどの守備能力は、日本人選手の方が上だと思います。普段当たり前にこなしていた練習もアメリカ人にとっては新鮮だったようで、僕が手本となる機会もありました(笑)。ただ、パワーとスピードに関しては力の差を感じました。パワーアップする為の方法や、力負けしない技術を身に付けなければ生き残れないと思います。アメリカにはとんでもない逸材がゴロゴロいますので・・・。
今後の目標
1ヶ月の留学を体験したことで、ずっと憧れていたアメリカ野球が身近なものになり、この国でもやっていける!という自信がつきました。残り1年の大学野球生活を一生懸命取り組み、来年行われる米プロリーグ・トライアウト合格を目指し、今からしっかりと技術を磨きたいと思います。その為には、高い英語力も必要だと痛感しています。特に上(プロ)でやっていくためには、今回の様な「勢い」だけで通用するような世界ではありません。野球だけでなく学校の授業も真剣に取り組みたいと思います!
これから野球留学を目指す方へのメッセージ
思い立ったら、まずは行ってみる。これに尽きます。アメリカ野球を体験する事で、野球に対する考え方・取り組み方が大きく変わり、今まで気付かなかった日本野球の良さも実感することができます。また、野球だけでなく国際経験や英語力、野球界のネットワーク作りなど、様々な要素を強化したい意欲が湧き、これからの人生のモチベーションアップにも繋がります。もちろん、各々感じ方は違うかもしれませんが、世界中の野球選手がアメリカを目指す答えが見つかるのではないでしょうか。僕も来年再チャレンジします、一緒に頑張りましょう!!
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