大学について
幅広く豊かな才能を育む学生の育成
アメリカやカナダの学校の授業は「受ける」のではなく「参加する」という考えが根本的にあり、自分の意思を積極的に主張することを大切にしています。人の意見を正解、不正解と判断せずに、「ひとつの意見」として受け入れてくれるので、「英語だと上手く表現できない」「どうせ間違ってる」など勝手に思い込んでしまうと、自分の意見はいつまでたっても伝わりません。異文化にも柔軟に対応する意識を持つことで、自己表現力を磨くことができるようになります。自分の気持ちを表現することが苦手とされる日本人にとっては、隠れた才能を引き出す教育環境と言えるでしょう。
「文武両道」という教育理念
近年日本の学校では部活動だけではなく、学問にも力を入れていていますが、アメリカやカナダの学校では生徒は常に学生であることを「職業」と課しています。将来メジャーリーグ入団を期待された有望な選手であっても、学校での成績が悪ければ試合どころか練習にも参加させてもらえないケースがあります。すべては、野球を引退した後の安定したキャリアを築いていく準備として「文武両道」の教育理念を軸においているのです。
一般的な編入システム
アメリカやカナダでは2年制大学から4年制大学へ、あるいは4年制大学から他の4年制大学へといった編入学システムが確立されています。高校卒業後に、希望する4年制大学に入学できなかった場合でも、2年制大学で良い成績を維持することで、志望校に編入できる可能性が生まれてきます。また、より専門的な科目を学ぶ前に、まずは2年制大学で確実に基礎学習を身につけることができます。
2年制大学と4年制大学の違い
① 2年制は入学基準が緩やか
2年制大学は4年制大学に比べ、入学基準が緩やかで入学しやすいのが特徴です。学校によっては留学生向け英語テストのスコアが基準に満たない留学生のために、テスト免除で入学のできるプログラム(条件付き入学)を設けている学校もあります。
② アットホームな雰囲気
小規模クラスのため、教師やアドバイザーは学生一人ひとりにきめ細やかな対応ができ、クラスではお互いを助け合い、意見交換を活発におこなう環境作りがなされています。異国の文化や学校生活に無理なく慣れるためにも、多くの留学生が最初の2年間を2年制大学でスタートさせています。
③ 学費が大幅に軽減
4年制大学に4年間通う場合と、2年制大学に2年間通った後に4年制大学の3年時から編入し、その後2年間通うのでは、最初の2年間の学費を20%~50%ほど下げることができます。また2年制大学時の成績および総履修単位数によっては、返済不要の奨学金を4年制大学へ編入後に受け取ることもできます。性別や国籍関係なく、結果に応じて評価をしてくれる教育システムです。