体験記|海外パーソナル短期野球留学 高校3年生・智恵選手
実施概要
居住地 | 山口県 |
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選手名 | 智恵 選手 |
学年 | 高校3年生 |
種類 | 女子野球 |
留学期間 | 8月中旬~1週間 |
留学地 | 米国ニューヨーク州 ニューヨーク |
滞在形態 | ホームステイ |
家族からの要望 | ・アメリカ人と同じフィールド一緒に野球がしたい ・アメリカの技術指導やメンタルトレーニング方法を体験したい ・クラブチームの練習や試合に参加したい ・本場メジャーリーグの試合をみたい ・英語力向上の為、アメリカンファミリーにステイしてみたい |
主なスケジュール | ・強豪女子野球クラブチームの練習に合流 ・現地日本人コーチによるマンツーマン技術指導 ・メジャーリーガー専属トレーナーによるトレーニング指導 ・メジャーリーグ観戦 ・ホストファミリーとショッピング |
選手からのコメント
この留学は私にとって、とても良い人生経験になりました。 渡米前の私は野球やっている人と関わること自体が怖かったのですが、 渡米後はアメリカの野球を経験したことで、自分自身の野球への考えが大きく変わりました。
まずアメリカの野球アカデミーで練習をしたとき、 私が最初に思ったことは、「練習時間短い!」でした。 1日目は私1人だったし、時差ボケもあったから、これくらいで終わったのかなと思ったのですが、 次の日、自分のレッスンの時間まで他の子のレッスンを見ていると、 みんな30分から90分で帰っていきます。 私は最初、「この練習量で大丈夫なのかな」と思って見ていましたが、 どの子もその短い時間で集中して取り組んでいて、貴重な練習時間を大切にしていました。 日本では長い時間練習をして、最終的に集中がきれて「やらされている野球」になってしまいます。 アメリカの場合、短い時間で自分の課題を集中してこなすことができるのでとても効率がよく、 私も練習のたびに、この時間を無駄にしないよう集中して取り組むことができました。
私の指導をしてくださったコーチは、 思ったことをズバズバ言ってくれるのでとてもやりやすかったです。 練習最終日の守備練習のときに私が「今、どこができてないですか?」と聞いたとき、 コーチは「はっきり言ってまだ言われたことは何一つできてないよ。 でもそんなことより楽しんでほしい。全然楽しそうに見えないから」という言葉が自分に刺さりました。
今まで日本で野球をしてきて、人の目を気にしすぎて楽しむことができていませんでした。 指導を受けているときでも「できてなさすぎて見捨てられたらどうしよう」と常にびくびくしている自分がいました。 でもコーチに一番重要なことを言われて、「思いっきり楽しんでやろう」と思い、 そのおかげで、残りのノックを集中して、身になる練習を体験できました!
2日目の事でした。アカデミーで練習を見ていると、男の子に話しかけられました。 私は野球をやっている人と接することがトラウマだったので、最初はとても警戒しました。しかし、彼は私が今まで接してきた球児とちがいました。 私が彼に1番刺激を受けたところは、野球をしているところです。バッティング練習も、きつい筋トレも、ノックも、全部楽しそうにこなしているところに私は驚きました。 私が今まで野球をしてきたなかでこんな風に野球をしている人はみたことない、と思いました。 自分自身が周りを気にしすぎたり、気負いすぎたりして野球を楽しんでやるといったことは今までなかったです。 でも彼は私に声をかけてくれたり、気使ってくれたりしてくれました。 こんな人もいるんだなあと思いました。それと同時に、この人に追いつきたいと思いました。
私は練習試合のチーム監督であるエイドリアンコーチの家に泊まりました。 私はエイドリアンコーチに早速英語で聞いてみました。「日本で野球をしているとき、ミスをしたらすぐに怒られていた」と言うと、「私はそんな野球嫌い。誰だってミスはあるから。 だからここではミスをしても”That’s ok”って言ってる。」
と言われました。 「私の理想の野球だなあ。ここで野球がしたい。」 と切実に思いました。練習試合のとき、私はユウカさんというアメリカで女子野球をやっている人に出会いました。 最初私は話すのに抵抗があったのですが、ユウカさんは私に終始気使ってくれました。 チームメイトのみんなは、私がミスをしても「OK,OK」と笑って許してくれました。 私は、普段以上に落ち着いてプレーすることができました。 次の日、エイドリアンコーチやユウカさんと話して、私自身の新しい目標ができました。 次行く時までに成長した姿を2人に見せれるように頑張ります!!
これらの人々と出会って、野球をして、 私はアメリカの野球のいいところ、日本の野球のいいところの両方が見えました。 また、プロになることだけが「野球をやりとげる」ということではないんだなとも思いました。 だから私は高校を卒業して、アメリカでスポーツメンタルトレーナーになるための勉強をしながら 女子野球をやっていきたいと思います。 日本とアメリカの野球のいいところ、それぞれを取り入れて野球をやっていきたいです。 限界までうまくなりたいし、将来はメンタルトレーナーとして選手のサポートをしていきたいです。
この留学を通して、たくさんの人と出会い、野球をすることで、私自身が前向きに変われた気がします。私には、まだまだメンタル面での課題は多いですけど、 この留学で「楽しんで野球をする」ことが大事だということを学びました。 留学で関わった皆さんに感謝です。ありがとうございました。 そして、女子野球をしている子たちは積極的に渡米してみるべきです。 上手とか下手とか、まだ始めたばかりだとか、そんなの関係ないです。 私はまともに野球を始めたのは2年半前です。 まだまだ初心者ですし、全然実力もないですが、アメリカで野球をして、たくさんの物の見方や考え方が変わりました。 アメリカの野球は日本と全然違い、ここで野球をすることによって 日本の野球のいいところ、アメリカの野球のいいところ、両方に気づくことができます。 野球がもっとおもしろく感じると思います。 ぜひ、アメリカの野球を体験してみてください。
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