体験記|海外パーソナル短期野球留学 専門1年生・慈央選手
実施概要
居住地 | 広島県 |
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選手名 | 慈央 選手 |
学年 | 専門1年生 |
種類 | 硬式 |
留学期間 | 7月下旬~1週間 |
留学地 | 米国フロリダ州タンパ郊外 |
滞在形態 | 選手寮(MLBデトロイト・タイガースキャンプ地) |
本人からの要望 | ・アマチュア最高峰のリーグ(サマーリーグ)に参加 ・米大学野球で通用する為の技術・トレーニングの習得 ・米大学野球留学を見据え、生活面での自立 ・メジャーリーグ観戦、観光などのアクティビティー |
主なスケジュール | ・サマーリーグ公式戦に出場(毎週3~4試合を消化) ・元メジャーリーガーによる技術指導、筋力トレーニング ・サマーリーグ監督宅でのホームステイ経験 ・メジャーリーグ観戦(エンゼルス)、ユニバーサルスタジオ観光など |
サマーリーグ参加を決めた理由
高2の夏にアメリカ・ロサンゼルスに1週間の短期留学に行ったのですが、その時に指導してくれたコーチがロッテ・オリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)で活躍したマイク・ディアズさんでした。日本人である僕をすごく可愛がってくれて、日米の指導の違いをとても分かりやすく教えてくれました。マイクコーチはロサンゼルスでサマーリーグ(=アマチュア教育リーグ)の監督をしていて、「俺がお前をプロにしてやる!来年の夏は俺のチームでプレーするんだ!」と言われたのがきっかけでした。僕もコーチから教えてもらった途端、打撃も球速も驚くほどアップしたので、「このコーチなら間違いない!」と思い監督と「仮契約」を交わして帰国しました。
また一度短期留学を経験したことで、より一層アメリカ野球に興味を持つようになり、高校卒業後はアメリカの大学で野球がしたいと強く思うようになりました。進路の事も考慮し、自分がアメリカの文化に対応できるかどうかも試したかったので、単身で長期滞在することを決意しました。
サマーリーグ参加しての感想
僕はチームで最年少でしたので、チームメイトや相手選手たちのレベルの高さに初めは驚きの連続でした。中には元プロ選手もいたので、そのパワーとスピードは圧巻。「とんでもない所に来てしまった・・・」と正直思いましたね笑。それでもマイクコーチは僕をスタメンで使い続けてくれました。とにかく僕のミスでチームに迷惑をかけないよう、常に緊張感を持ちながらプレーしていたので、試合の翌日は相当疲れが出ていました。しかも疲れている時もマイクコーチは特打ちや筋力トレーニングメニューを入れていたので、かなりハードなスケジュールでした。しかし、このままではアメリカの大学野球でプレーするなんて言ってられないし、このくらい追い込まないと通用しないと思いモチベーションを維持しました。夜遅くまで僕の練習に付き合ってくれたコーチやチームメイトには感謝の気持ちでいっぱいです。
2ヶ月の滞在で学んだこと
アメリカ野球の楽しさや、奥深さを再確認できたのは勿論のことですが、何よりも「英語をもっと勉強したい」と思いました。勉強嫌いな僕がこんな発言をすることが信じられませんが、アメリカでプレーするには英語は野球のスキルよりも重要なことだと思いました。英語がわかれば、チームのミーティングももっと理解できたと思うし、グラウンド上でも率先して行動できたはずです。英語を勉強と捉えず、【打つ】、【投げる】、【走る】、そして【話す】のように、野球に必要なスキルと思えるようになったことは大きな収穫です。
また生活面では、初めて一人でアメリカに渡ったことで自己管理能力が身に付いたと思います(前回は日本人スタッフが同行)。家族も通訳もいない環境は初めての経験でした。結果が悪くても、感情は自分でコントロールしなければいけませんし、いつまでも失敗を引きずってはいられません。しかし、落ち込んでいる時はマイクコーチやチームメイトがいつも声をかけてくれたり、休みの日は一緒に買い物に行ったり、常に僕の心の支えになっていました。もし彼らがいなかったら潰れていたと思います・・・。帰国して気付いた事ですが、「そういえば僕は元メジャーリーガーの家に2ヶ月間住んでいたんだ」と、すごい環境にいたのだと改めて感じされられます。それが誇りであり、また大きな自信に繋がったことは間違いありません。僕にとっては最高の思い出になりました!
今後の目標
前回の短期留学は毎日が楽しくアメリカに憧れを持つことができましたが、今回の滞在では楽しいことはもちろん、言葉の壁や文化の違いから感じるストレス、高いレベルでやっていけるかどうかの不安を経験することができました。そういった辛さを味わえたことで、高校卒業後は本気でアメリカの大学野球に挑戦する気持ちの整理ができました。
野球技術も英語力も「焦り」を感じているので、とにかく遅れを取らないようにしがみついて頑張ります!日本ではできないトレーニングなどがたくさんありますが、与えられた環境で工夫すれば何とかなると思っています。目標は定まったので、とにかく前進するのみです!
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